ロレックスのオイスターパーペチュアルやエアキングなどに採用されていましたが2010年を最後に姿を消し、現行モデルには見られない仕様です。
突然ですがモータースポーツの世界では5〜6月にかけての時期はビッグイベントが続くシーズンです。
5月の「インディアナポリス500」を皮切りに、F1「モナコグランプリ」、そして6月の「ル・マン24時間レース」。
いわゆる「世界三大レース」がすべて集中するまさにエンジンの季節です。
近年、F1やル・マンといったトップカテゴリーの多くは、エンジンと電力を組み合わせた「ハイブリッドカー」へと進化しています。
それでもなお、甲高く響く排気音(エクゾーストノート)や、タイヤが路面を掻きむしるスキール音には、HERMES激安今も昔も心を揺さぶられるものがあります。
もちろん、これは男性だけでなく、女性のモータースポーツファンの皆さまにとっても同じかもしれません。
そんな無骨なこだわりを腕元に添える、「エンジン」の名を持つベゼル、「エンジンターンドベゼル」を備えた時計をご紹介いたします。
インデックスに対応する時間表示部分は鏡面に、その間の部分は細かい筋掘りで構成された、無骨なボリュームのあるベゼルが通称「エンジンターンドベゼル」。
ロレックスのオイスターパーペチュアルやエアキングなどに採用されていましたが2010年を最後に姿を消し、現行モデルには見られない仕様です。
由来には諸説あり、たとえばプロペラ機の空冷星型エンジンを模したという説や、旋盤加工によってこのベゼルに施される装飾工程自体を“エンジンターンド”と呼ぶという説があります。
ポリッシュドベゼルのオイスターケースは、『バランスの取れた完璧なデザイン』という印象を与えますが、ベゼルがエンジンターンドになるだけで、一気に『無骨』で『男臭い』雰囲気へと変わる気がします。
まるでエンジンオイルの匂いが漂ってくるような、そんな感覚さえ覚えます。
端正で完璧な印象はそのままにワイルドな要素が加味され、なんとも魅力的なルックスです。
かつてはロレックスの兄弟ブランドだったチューダーにもエンジンターンドベゼルを備えた時計が存在します。
チューダーの盾マーク、バーインデックス、巻き込みブレスレット、そしてエンジンターンドベゼル。
これらのディテールが織りなすデザインは、オイスターケースに由来する完璧なフォルムをそのままに保っています。
そこに「TUDORらしさ」や「エンジンターンドベゼルの個性」が加わることで、ロレックスとは異なる魅力が生まれます。
わずかに感じられる抜け感とノスタルジックな雰囲気。
それはまるで、時を経たスポーツカーが放つ、唯一無二の存在感のようです。
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